

教育
IT研究センターでは、海外の大学と早くから遠隔講義システムを利用した授業を行っており、それが3Dインターネットを活用するきっかけになったと日野氏は語ります。
「学生向けにMBA関連科目授業を提供すると共に、カリフォルニア大学デービス校との共同授業なども行っています。共同授業は、アメリカと日本の教室が遠隔講義システムで画面越しに繋がるのですが、授業が始まると、画面には主に講師が映っていて、授業中に双方の生徒同士がコミュニケーションするのは難しい状況です。授業中にやっていいかは別として(笑)、実際の授業のときのように、隣の人になにか聞いたり話したりすることは出来ないのです。そこで、学生同士のインタラクション(相互作用、交互作用)を促すことができるツールがあればいいなと考えていました。」
「国際会議は、通常、関係者以外は学生であっても入れません。会場で参加出来ない学会員に参加の機会を提供するだけでなく、そういった貴重な場を、学生を含め、広く一般の人たちにも触れてもらえる機会を提供したかったのも、3Dインターネットを利用した主旨の一つでした。
しかし仮想空間サービスを利用したところ、専用ビューアのダウンロードをしなければならない、操作を習う必要がある、パソコンのスペックの高さなど、一般的にみて敷居が高く、なかなか利用に至らなかったのです。そこで2009年開催の『IEEE RO-MAN 2009』では、敷居を下げるべく、Webサイト上で利用できる3Di OpenSimを採用しました。」
「技術だけがあっても、繋がりや一体感は生まれてきません。また利用するときに、いろいろなソフトウェアを立ち上げなければならないとか、使いづらさがあると上手くいきません。(中略)どういう使い方をするのが、学習する上での導線としていいのか、“教育の質の向上”という目的に沿うように、2Dと3Dをうまく使い分けていきたいですね。」
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